2020年7月3日からの大雨による災害における,球磨川人吉市周辺災害廃棄物量を推定しました。
災害廃棄物量の推定結果は,16.6万トンから25.7万トン。
浸水面積は9.55km2,湛水量は1722.14万トン(4分の1地域メッシュの各地域メッシュの面積と地域メッシュの平均浸水深の積分値)
shpファイルが必要な方は連絡(hirayama.nagahisaアットマークnagoya-u.jp)頂ければ提供します。
図.災害廃棄物量の推定結果(球磨川水系球磨川人吉市周辺)
推定手法
ハザードは,国土交通省国土地理院による浸水推定図
令和2年(2020年)7月3日からの大雨に関する情報(https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/R2_kyusyu_heavyrain_jul.html)
を用いて,Photoshop,Mathematicaによる画像解析処理を行い,平成27年国勢調査に関する地域メッシュ統計,平成30年住宅・土地統計調査から,災害初動期における災害廃棄物量の把握システム処理装置および処理方法を用いて,4分の1地域メッシュで算出しました.
ここでは,家屋の被害程度(全壊,床上浸水,床下浸水)を,浸水深から推定しています。浸水深3.3m以上で全壊とした場合16.6万トン(この地域の一般廃棄物の10年分以上)となり,浸水深1.5m以上で全壊とした場合には,最大25.7万トンと計算されました.
参考文献
平山修久,大迫政浩,林春男:災害初動期における災害廃棄物量の把握システムの構築−2016年熊本地震でのケーススタディによる−」,地域安全学会論文集,No. 30,2016-069; pp.1-7,2017年3月